【囲炉裏キットができるまでの裏話】
この超薄型・囲炉裏キットは私(Marvel)が個人的にずっと前から作りたいと思っていたものです。テーマは極力本物に近い、低い(薄い)もの。それでなくては作る意味がない! そう考えていました。他のメーカーでもテーブルの
延長の囲炉裏は出されていますが、これは申し訳ないですが、やはり僕の考える囲炉裏ではありません。
囲炉裏の良さの一つは、上から暖かい炭火を見おろした時に感じる「くつろいだ気分」。そして囲炉裏を囲む人たちと一体感を得ること。その為には、できるだけ低く。つまりテーブルではなく「床の延長としての囲炉裏」なのです。その限界の高さの目安が10センチでした。ごろんと横になっても囲炉裏が目線にあることがとても大切なのですね。
しかし言うのは簡単ですが、実際にはとても大変な課題でした。製作担当の兄は、とにかくそのテーマのためにいろいろな素材を集めてきました。ところが思ったほど簡単ではありませんでした。何度となく試作とテストを繰り返しました。でもことごとく旨く行きません。10センチの壁は相当厚かったのです。
「20センチじゃあだめか?」
「それじゃあ出す意味がないからだめだ」
「…………」
「…………」
考えに考えた末、あるアイデアが浮かび上がりました。偶然にも二人が同じ時に同じアイデアを思いついたのです。つまり、断熱だけではだめで、放熱をいかに効率よく行うか、これがポイントでした。そしてすぐに試作、テストを行ったのです。その結果は想像をはるかに越えるものでした。そしてついに念願の超薄型・囲炉裏のシステムが完成したのです。
ところが今度はコストの問題。狙いは4万円から5万円でした。それが最初の段階で12、3万円近くになる見積りとなってしまったのです。これは厳しい数字です。どんなに良いものでも、それでは売れないと……。ここからの道はそうとう厳しいものでした。
加工先に何度もお願いして、どういう作り方をしたら安くできるのか、素材はどうだ。大きさは。販売ルートは。利益はやっぱり少し削ろう。……などなど一つづつ問題を解決していき、なんとか狙いのコストにすることができたのです。これが49,800円の超薄型囲炉裏キットです。
完成後も毎日のようにテストを繰り返しました。そして、いろんな人を招いて実際に使ってもらった感想などを聞いたりしながら、最終的に今の形が出来上がりました。そして、このキットのパンフレットを作りマスコミ各社へ配布したところ、とても大きな反響があり驚きました。
そして、実際に予想以上のご注文をいただき、使った感想をたくさんいただきました。この時初めて、あー僕と同じようにこういう物が欲しいと思っていた人がたくさんいたんだー! 本当に心の底から熱くなるのを感じました。
「囲炉裏」炉を囲む。これは今の日本がなくしてしまった一番大切なことではないでしょうか?家族や仲間が囲炉裏を囲むことによって生まれる暖かい優しい気持ち。囲炉裏の回りなら自然と心がうち解けます。普段の生活でなかった会話も生まれるんですね。
いろんなお家でこの囲炉裏キットがお役に立てたらと願っています。
超薄型囲炉裏キット