
コーヒーは古くは西暦900年ころ、煎じ薬として飲まれていました。胃の薬としてです。その後、回教の僧侶たちによって、眠気醒ましの飲み物として「密かに」飲まれていたそうです。
また心身ともに気持ちよい飲み物なので、特別な物として夜のお祈りの前に飲まれていました。そして時代とともに一般の回教徒にも飲まれるようになり、さらには一般庶民の飲料として普及していったのです。
コーヒーの始まりが薬であったり、儀式的な飲み物であったりと現代のコーヒー感とは少し異なりますが、おいしいコーヒーを飲むと「なるほど」と思えるものです。私たちはコーヒーの焙煎キットを考案して発売していますが、本当に良い物を作ったという実感があります。
私たち自身も毎日新鮮な豆でコーヒーを飲みますが、時として薬としての効果があり、時には朝の儀式的な気持ちで飲むことがあります。飲みながら、しみじみと奥深い香りと味が、身体の細胞一つ一つに染み渡る感覚があるからです。
これは「おいしい」という表現では語り尽くせない、身体に感じる感覚です。実際に興味をお持ちの方には、可能な限り焙煎をしてもらいます。その後、すぐにドリップでいれてさしあげます。
一口飲んだあと、必ず「すーっと飲めておいしい」とか「飲んだことがない味だ」とか「コーヒーの本当の味ってこれだったんですね」というような感想をいただきます。これはけっしてお世辞ではなく本心なんだと思います。
おいしさの寿命
焙煎したコーヒー豆がおいしく飲める期限は常温でたったの1週間だけです。さらに挽いた状態ではたったの3日。抽出したら20分で味と香りが無くなってしまうと言われています。
それほどコーヒーの味や風味は消えやすい物なのです。冷凍庫で保存すれば2週間は持つというものの、やはり本当においしいコーヒーを飲む為には、焙煎したての新鮮な豆を、しかも飲む分量だけを飲む直前に挽いて、抽出するのが最高においしいのです。
さらに古くなったコーヒーは酸化しているので、身体に良くない成分がたくさん含まれます。よくコーヒーを飲むと胃がもたれると言う人がいますが、これは古いコーヒーを飲んでいるからです。新鮮な豆なら何杯飲んでもこのようなことはありません。
香り
新鮮な豆のもう一つの楽しみは香りです。1週間分のコーヒーの焙煎は「コーヒー焙煎キット」なら、支度も含めて30分ちょっと。焙煎の独特の香ばしい香りを楽しみながら、のんびり楽しんでください。新鮮な豆をミルで挽いて、ドリップで抽出するのは、僅か5分もあれば充分です。
そして、この時にお部屋に広がる香りの良さは、「本物のコーヒーの証」である! ということがはっきりお分かりいただけるはずです。どうぞ、あなたの親しいお友達を誘ってステキなコーヒータイムをお楽しみください。
「煎りの深さ」
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コーヒー豆は産地によって味が違いますが、もう一つ、煎りの深さによって味が変わります。酸味を付けたいなら浅く煎る。これをシナモンローストと言います。
さらに煎りを深くするとアメリカンコーヒー用のミディアムロースト、一般
的なハイロースト。イタリアンローストになると豆は相当黒みを帯び、苦み、コクの極みです。
しかもその煎りの深さにどの位の時間で持って行くかも重要なポイントになります。自分にとって一番のベストポイントを見つけることこれが自家焙煎の醍醐味と言って良いでしょう。 |
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